2017-06-08

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I-Vカーブ測定をしてみました(その5)

(その4)では、セルを完全に隠してしまいましたが、セルを部分的に隠すとどうなるでしょうか?写真上段のクラスタから(その4)の時より小さい紙を置いて実験していきます。1122334455667788引き続き下段のクラスタで実験991010111112121313141415151616セルによって影響の大小がありますが、いい感じで曲線が崩れています。(その4)の実験では、パイパスダイオードが働くと出力が30W以下まで低下していましたが、今回は60W前後出ています。パネル1枚で実験するとこのようにわかりやすいですが、実際には7直や10直となっていますので、全体に隠れて平準化されてしまい、判別が困難になるものと予想できます。余談ですが、クラスタ間に10%以上の出力差が発生すると、バイパスダイオードが働くという資料を見たことがあります。システムとしては更にストリングが並列接続されているので、全体の発電量だけ見ていても、経年劣化による落ち込みなのか、局所的な不良なのかがわからないため、I-Vカーブで見える化することは非常に重要になります。 局所的な不良を見逃して放置しておくと、後々大きな故障につ...
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I-Vカーブ測定をしてみました(その4)

次に、セルが故障したときの特性を確認するために、セルに紙をのせて故障状態を再現してみます。今回のパネルは、9セル×4列なので、2クラスタ構成であると予想できます。一つのクラスタについて、セルを隠していきます。写真は横置きになっていますので、上の2列から。1122334455661つのセルを隠しただけでも出力が激減します。バイパスダイオードが正常に働き、不良セルを含むクラスタが丸ごとパスされているのがわかります。しかし、半減する程度だろうと予想していましたが、それ以上の低下に驚きました。この辺の対策は、メーカーに寄って異なるのでしょうか? 是非とも色々なパネルでテストしてみたいところです。続けてもう一方のクラスタについても同様に。112233445566やはり同様なI-Vカーブとなりました。クラスタ内に1つでも不良セルがあればバイパスされるということは、いくつ不良セルがあっても同じという事になります。2つ以上のセルを隠します。1122334455667788予想どおりです。不良セルの特定または断線箇所の特定をするためには、I-Vカーブチェッカーでは出来ないということになります。不良箇所を...
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I-Vカーブ測定をしてみました(その3)

初回のテストでパラメータを間違えてしまい失敗してしまいました。今回は訂正のためのテストです。天気は快晴!温度センサーは端っこではなく、できるだけ真ん中寄りにつけました。 これが正しいのかはわかりませんが、実際の設置状況では場所を選べませんので、場所によって結果が左右されるのであれば、使えないということになってしまいます。では、実測(やり直し)この日は天気が良すぎたため、パネルの角度を変えて、無理矢理照度を落としました。そのため、正しい計測値では無いかもしれません。放射照度 228 W/㎡やはりムリがあるみたいです。放射照度 318 W/㎡放射照度 427 W/㎡STC OK が出ました放射照度 513 W/㎡放射照度 627 W/㎡また STC OK が出ました放射照度 716 W/㎡放射照度 950 W/㎡放射照度 1022 W/㎡放射照度 1098 W/㎡放射照度 1124 W/㎡結果、非常に良い天候(条件)だったにも関わらず、ほとんど STC OK にはなりませんでした。当たり前と言えば当たり前ですが、厳格に温度係数を設定しないと正しい換算は出来ないということですね。今後はSTC...