いよいよWindows7がレガシーの仲間入りになりました。
最新のパソコンではUSB3.0ポートしか搭載されていない機種が増えてきまして、そのような機種にはWindows7を普通にインストールすることは出来ません。
これは、Windows7のインストーラにUSB3.0ドライバが組み込まれていないため、インストール画面で操作不能になります。
通常のデスクトップPCであれば、USB2.0ポートやPS/2ポートがあるのでなんとかなりますが、NUCを代表とする省スペースモデルではワヤです。
そこで面倒ですが、Windows7のインストールディスクイメージにUSB3.0ドライバをブチ込んでしまうことで、この問題を回避することが出来ます。
今回のミッションは、そのNUCにWindows7をインストールすることです。
依頼は32bit版でしたが、intel NUC5PPYH には Windows7 32bit 用のドライバが提供されていません。
64bit版で我慢していただくことになりました。
そもそもWindows7 32bit版じゃなきゃ動かないシステムって何なんでしょう?
Windows7 32bit版で動くならWindows10 64bit版でも動くはずなんですが。
特殊なハードウェアの関係があるのかもしれません。
インテル製NUCであれば、公式サーポートに手順が公開されていますので、情報ソースを確認しましょう。
インテルのホームページに以下の様なサポート情報があります。
ドライバの提供等など、製品によってかなり状況が異なりますので、必ずメーカーのホームページを確認しましょう。
サポートされているオペレーティング・システム用のインテルRネクスト・ユニット・オブ・コンピューティング製品
http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/boards-and-kits/intel-nuc-boards/000005628.html
USB3.0 を搭載したコンピュータで Windows7 のインストール
http://www.intel.co.jp/content/www/jp/ja/support/boards-and-kits/intel-nuc-kits/000017241.html?_ga=1.184838953.1208562082.1479878892
この通り進めれば問題なくインストール出来ますが、英語が・・・
という方の為に手順を説明しますので、下記の通り進めてください。
◯ 必要なもの
a.Windows7USB3.0Creator ユーティリティ(Windows7のインストールイメージにUSB3.0ドライバをブチ込むソフト)
b.Rufus(起動可能なUSBドライブを簡単に作るソフト)
c.8GB以上のUSBメモリ(4GBだと要領目いっぱいなので、8GBをオススメします)
◯ 大まかな手順
1.Windows7USB3.0Creator ユーティリティ のダウンロード
2.Rufus のダウンロード
3.Windows7インストールディスクからISOイメージの書き出し
4.Rufus を使用して、UEFIインストールUSBを作成
5.Windows7USB3.0Creator ユーティリティ を使用して、インストールUSBにドライバを追加
6.BIOS(UEFI)の設定変更
以上の作業後に作成したUSBからWindows7をインストールします。
1.Windows7USB3.0Creator ユーティリティ のダウンロード
Windows7USB3.0Creator ユーティリティ のリンクをクリックしてをダウンロードします。
“Win7boot”など適当にフォルダを作成して、そこに解凍します。 ひとまずこれはおいといて
2.Rufus のダウンロード
Rufus(ルーファス)というフリーソフトをダウンロードします。
“rufus”でググると、窓の杜やベクターからダウンロード出来ます。
ちなみに作者のページには最新版が公開されていることがあります。
これも先程のフォルダに保存しておきます。
3.Windows7インストールディスクからISOイメージの書き出し
これがちょっと厄介でしょうか?
フリーソフトでしたら、
・ImgBurn
・ISO Workshop
・Alcohol 52% Free Edition
などが思い浮かびますが、
最近はわざわざ購入する必要がなくなりましたが、市販のライティングソフトがあればそちらの方が安心です。
種類も少なくなりましたが、
・B’s Recorder
・Nero
・Roxio Creator
・Power2Go
などが、しぶとく生き残っていますが、今回は Power2Go10 でISOイメージを作成します。
インストールディスクをドライブに挿入して、Power2Go10を起動します。
「ディスクコピー」→「ディスクイメージの保存」を実行
書き込み先のフォルダを先程の”Win7boot”に変更
保存の種類をISOイメージファイルに変更
「保存」をクリック
進行中
完了
Power2Go10を終了します。
4.Rufus を使用して、UEFIインストールUSBを作成
USBメモリをパソコンに接続します。
Rufusを起動します。
書き込むISOイメージファイルを指定します。
各設定を確認します。
・デバイス欄は 接続したUSBメモリが表示されていることを確認
・パーティション構成とターゲットシステムの種類欄の設定を「GPT UEFIコンピュータ用のパーティション構成」に変更
・ファイルシステム欄は FAT32(デフォルト)
・クラスタサイズ欄は 8192バイト(デフォルト)
・新しいボリュームのラベル欄は 任意で変更しても問題ありません。
・不良ブロックを検出します のチェックはOFF
・クイックフォーマット のチェックはON
・ブートディスクを作る のチェックはON
・機能拡張されたラベルとアイコンファイルを作成します のチェックはON
・パスは1パス
・書き込みイメージは ISOイメージ
注)Windws7 32bit版の場合は設定が異なります。
・パーティション構成とターゲットシステムの種類欄の設定は「MBR BIOSまたはUEFIコンピュータ用のパーティション構成」
・ファイルシステム欄は NTFS
・クラスタサイズ欄は 4096バイト(デフォルト)
以上を確認して「スタート」ボタンをクリックします。
ISOファイルをコピー中 が 準備完了 になったら終了して閉じます。
5.Windows7USB3.0Creator ユーティリティ を使用して、インストールUSBにドライバを追加
Windows7USB3.0Creator ユーティリティ(Installer_Creator.exe)を起動します。
USBメモリのパスを指定します。
「Create Image」ボタンをクリックします。
「SUCCESS!」で全て完成です。
以上でインストール用USBが完成しました。
6.BIOS(UEFI)の設定変更
最近のBIOS(UEFI)は、Windows7 と Windows10では適した設定が異なります。
その為Windows7で動かせるように設定を変更する必要があります。(※これ重要!)
詳細については、BIOS(UEFI)画面を撮り忘れましたので割愛します。
その後、作成したUSBからインストールすると、マウスもキーボードも使用できるようになります。