太陽光発電

DJI Phantom 4

Phantom4にスマホを無理やりマウントしてみたら色々と使えそうです(その2:FLIR ONE IR調査)

前回は、Phantom4にスマホを無理やりマウントして、スマホのカメラアプリを利用した空撮に挑戦してみました。 今回は、そのスマホにFLIR ONEを装着して、太陽光パネルのホットスポットが判別できるか試してみました。 最近はドローンを活用した太陽光パネルのIR検査が流行の兆しを見せているようですが、実際に依頼すると軽く20万円は必要になります。 改正FIT法によってメンテナンスが強要されることになりましたが、予算の取れるメガソーラー発電所ならまだしも、50kW未満の発電所で点検に何十万円も払っていたら何やってるか意味不明になってしまいます。 太陽光パネルのIR検査を始めるために、通常考えられる必要機材をあげてみます。 機材は上を見たらキリがないので、最低限の構成を考えると、以下の構成に落ち着くのではないでしょうか? 機体:DJI Inspire 2 Standard Combo ¥543,300 追加送信機:スレーブ送信機 ¥65,200 赤外線サーモグラフィカメラ:Zenmuse XT 約150万(高性能な赤外線カメラは輸出規制対象品で価格は時価みたいなものです) モニタ:iPad...
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I-Vカーブ測定をしてみました(その5)

(その4)では、セルを完全に隠してしまいましたが、セルを部分的に隠すとどうなるでしょうか? 写真上段のクラスタから(その4)の時より小さい紙を置いて実験していきます。 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8 引き続き下段のクラスタで実験 9 9 10 10 11 11 12 12 13 13 14 14 15 15 16 16 セルによって影響の大小がありますが、いい感じで曲線が崩れています。 (その4)の実験では、パイパスダイオードが働くと出力が30W以下まで低下していましたが、今回は60W前後出ています。 パネル1枚で実験するとこのようにわかりやすいですが、実際には7直や10直となっていますので、全体に隠れて平準化されてしまい、判別が困難になるものと予想できます。 余談ですが、クラスタ間に10%以上の出力差が発生すると、バイパスダイオードが働くという資料を見たことがあります。 システムとしては更にストリングが並列接続されているので、全体の発電量だけ見ていても、経年劣化による落ち込みなのか、局所的な不良なのかがわからないため、I-Vカーブで見える化することは非...
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I-Vカーブ測定をしてみました(その4)

次に、セルが故障したときの特性を確認するために、セルに紙をのせて故障状態を再現してみます。 今回のパネルは、9セル×4列なので、2クラスタ構成であると予想できます。 一つのクラスタについて、セルを隠していきます。写真は横置きになっていますので、上の2列から。 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 1つのセルを隠しただけでも出力が激減します。 バイパスダイオードが正常に働き、不良セルを含むクラスタが丸ごとパスされているのがわかります。 しかし、半減する程度だろうと予想していましたが、それ以上の低下に驚きました。 この辺の対策は、メーカーに寄って異なるのでしょうか? 是非とも色々なパネルでテストしてみたいところです。 続けてもう一方のクラスタについても同様に。 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 やはり同様なI-Vカーブとなりました。 クラスタ内に1つでも不良セルがあればバイパスされるということは、いくつ不良セルがあっても同じという事になります。 2つ以上のセルを隠します。 1 1 2 2 3 3 4 4 5 5 6 6 7 7 8 8 予想どおりです。 不良セルの特...
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I-Vカーブ測定をしてみました(その3)

初回のテストでパラメータを間違えてしまい失敗してしまいました。 今回は訂正のためのテストです。 天気は快晴! 温度センサーは端っこではなく、できるだけ真ん中寄りにつけました。 これが正しいのかはわかりませんが、実際の設置状況では場所を選べませんので、場所によって結果が左右されるのであれば、使えないということになってしまいます。 では、実測(やり直し) この日は天気が良すぎたため、パネルの角度を変えて、無理矢理照度を落としました。そのため、正しい計測値では無いかもしれません。 放射照度 228 W/㎡ やはりムリがあるみたいです。 放射照度 318 W/㎡ 放射照度 427 W/㎡ STC OK が出ました 放射照度 513 W/㎡ 放射照度 627 W/㎡ また STC OK が出ました 放射照度 716 W/㎡ 放射照度 950 W/㎡ 放射照度 1022 W/㎡ 放射照度 1098 W/㎡ 放射照度 1124 W/㎡ 結果、非常に良い天候(条件)だったにも関わらず、ほとんど STC OK にはなりませんでした。 当たり前と言えば当たり前ですが、厳格に温度係数を設定しないと正しい換算...
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I-Vカーブ測定をしてみました(その2)

前回のテストパネルとは異なるパネルをテストしてみたいと思います。 こちらもアマゾンで調達した suaoki 50W TPS-105(32)-50W-SF というパネルです。 このパネルは温度係数がわかりません。 パラメータは以下の通りで、温度係数はチェッカーの既定値です。 なんか変なカーブです。 ちなみに並列で100Wにするため、同じパネルを2枚購入しておりますが、2枚とも同じ特性を示していますので、個体差ではないと思われます。フレキシブルタイプなので、構造的な理由があるのかもしれません。 では、実測 放射照度 447 W/㎡ んん? STC OK カーブは変形ですが、スペックは出ているみたいです。ムズカシイ・・・ 放射照度 577 W/㎡ ここから先は、やはりといいますか STC NO OK です。 放射照度 611 W/㎡ 放射照度 729 W/㎡ 放射照度 826 W/㎡ 放射照度 950 W/㎡ 放射照度 1011 W/㎡ 今回のパネルは初心者にはハードルが高すぎたようです。カーブの形状を見ても、さっぱり・・・ せっかく2枚あるので、直列、並列、それぞれの計測もしてみました。 ...
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I-Vカーブ測定をしてみました(その1)

太陽光パネルのI-Vカーブ特性というのが、いまいち曖昧で腑に落ちないので、手持ちのパネルを使って、色々なパターンでどのように変化するのか、データ取りをしてみたので公開していきたいと思います。 まだまだ素人レベルなので、皆様の参考にはならないと思いますが、自分用の記録が主目的ですのでご容赦願います。 使用するのは PROVA 1011A というI-Vチェッカーです。 メジャーブランドのメーカー品と比べると、3分の1程の価格ですが、個人で使用するにはなかなか良い製品だと思います。 最大 1000V 12A まで対応しているので性能は十分です。 後は確度と耐久性が使い物になりそうか、様子を見ながらといったところです。 事業として成り立ちそうであれば、ブランド品の HIOKI FT4300 か、管理ソフトが秀逸な 新栄電子計測器株式会社 IVH-2000Z 辺りにグレードアップしてバリバリ計りたいです。 <PROVA 1011A について> 長所は、 ・安い!! ・放射照度計+温度計が付属しているのに 安い!! ・オプションでACクランプとDCプローブを追加することで、パネルからの直流電流とパ...