SynologyのNAS DiskStation DS218play をセットアップしてみました

以前QNAPのNASについて紹介させていただきましたが、ようやくSynologyの製品を使う機会に恵まれましたので、Valueシリーズの 「DiskStation DS218play」について、初期セットアップまでの操作手順について紹介させていただきます。

Synologyは初心者向きだとか、わかりやいとか言った評判をよく目にしますが、噂に違わず日本語のマニュアルが整備されています。
ただし、製品には付属していないので、自力でメーカーのダウンロードセンターから入手する必要があります。
初期設定の前に必ず一読しておくことを強くオススメします。

まずはハードウェアについてですが、QNAPの場合先に電源を入れてから設定画面の指示に従ってハードディスクをインストールしましたが、今回テストするSynology のDiskStation DS218Playはホットスワップ未対応ですので、電源を入れる前にハードディスクをインストールする必要があります。

初期設定はブラウザから行いますので、DS218Playを設定用のパソコンと同一LANに接続します。ルーターがDHCPサーバーでしたら、DS218PlayはIPアドレスを自動取得します。
ブラウザのアドレス欄に「find.synology.com」と入力して接続するとDS218Playを検索します。

このときインターネット接続が必須ですので、製品が見つからないときは、
・Windowsのファイアウォール
・セキュリティソフトのファイアウォール
・ルータのファイアウォール
等の設定を解除してください。

どうしても製品が見つからないときは、メーカーのダウンロードセンターから、「Synology Assistant」というユーティリティと、「DSM」というOSのイメージをダウンロードして、手動で設定することが可能です。

製品を発見して接続すると、合意書が表示されます。メーカーに都合の良いことしか書かれていませんが、百歩譲って同意して進みます。

最新のDSMをインストールしたくない場合は、ダウンロードセンターから旧バージョンをダウンロードしておき、手動インストールで展開することが出来ます。

自動インストールで進むと、勝手にダウンロードしてインストールが始まります。

正常にインストールが完了すると再起動して、管理者アカウントの作成画面が表示されます。

このアカウントはDS218Playをパソコンやサーバーだとイメージした場合の
サーバー名 = コンピュータ名
ユーザー名 = ログインユーザー名
パスワード = ユーザーパスワード
と読み替えることが出来ます。

DSMアップデートの頻度を設定します。

QuickConnectを設定します。

こちらは先ほど設定した管理者アカウントとは別の物で、DS218Playをインターネット経由で活用するために必要なSynologyアカウントになります。
先ほどの管理者アカウントがパソコンのユーザー名とするならば、Synologyアカウントは、Microsoftアカウントや、Googleアカウントに該当します。

この画面で新規作成するか、既存のアカウントを使って設定を進めます。

今回は新規作成します。

サービス規約に同意します。

プライバシーに関する声明を承諾します。

表示されているURLで外部からアクセスすることが出来ます。

推奨パッケージをインストールしますが、個人的には必要ない物ばかりなので、スキップします

以上で初期セットアップが完了しました。

Synologyに情報を上納しても良ければ「あり」を、個人情報保護に過剰な方は「いいえ、結構です!」をクリックします。

まずはストレージマネージャからハードディスクの状態を確認します。

ハードディスクの初期不良はなさそうです。

今回4TB2台で初期セットアップしましたが、設定ウィザードではRAID構成に関する項目がありませんでした。
SynologyのNASはRAIDのことを意識しなくても良いように、既定でSynology Hybrid RAID(SHR)で構成されるようになっています。
ここはQNAPよりも優れている点で、異なる容量のハードディスクで構成可能であり、将来拡張が容易に出来るRAID構成です。
DroboのBeyond RAIDみたいなものだとイメージすれば、大きな違いは無いでしょう。

何なんでしょうか。
すべてが恐ろしく簡単で拍子抜けしてしまいます。

Synologyなめてましたが、なかなか良さそうです。

引き続き、パッケージセンターからインストール出来るパッケージを見てみましょう。

カテゴリーは
・ パックアップ
・ ビジネス
・ デベロッパー ツール
・ マルチメディア
・ 生産性
・ セキュリティ
・ サービス コンポーネント
・ 監視
・ ユーティリティ
・ コラボレーション スイート
の10種類に分類されています。

バックアップ

QNAP同様違いのわからないパッケージがいくつもあります。

ビジネス

デベロッパー ツール

マルチメディア

生産性

セキュリティ

サービス コンポーネント

監視

ユーティリティ

コラボレーション スイート

とにかくたくさんありますが、QNAPとほとんど変わらないのは気のせいでしょうか。

この後、Antivirus Essentialをインストールしたところ、激烈遅くなりました。
まともなアプリをインストールしたい場合は、ハイスペックモデルでなければ使い物になりません。