Ciscoのスイッチが爆音を発生するということでケースファンの交換を行いました。
形式は WS-C2950T-24 と WS-C2950-24 の2台。
年季の入った10年物です。
ガワの開封はプラスドライバーでは出来ません。マイナスドライバーがあればネジを外すことは出来ますが、六角ナットドライバーがあると作業は格段に楽です。 経は5.5mmです。
中身は至ってシンプル。 そもそもFANが必要なのでしょうか?
こいつが爆音の音源です。
スイッチ唯一の可動部品ですので、どうしても劣化します。
雑談
FANって奴は、どうしてこうもやかましいのか考えたことはありませんか?
実はFAN単体だと、とても静かなのです。 壊れかけのFANでもほとんど音はしません。 FANが劣化すると音を発生するわけではなくて、振動を発生するようになります。 激しく震えるようになります。 でもって、この劣化をいち早く察知するために、シャーシに直付けして共鳴させるわけです。 振動を音に変換することで、FANの故障を早期発見・早期治療につなげています。
FANがやかましくて我慢ならない場合は、静音FANに交換するのではなくて、FANとシャーシの間に防振ゴムを噛ませてやることで、ほぼ無音化することが可能なのです。 その代わりFANの故障が音ではわからなくなります。 電子機器において熱対策は極めて重要なので、わざとうるさくしているんですね。
という話をベテランの先輩から伝え聞いて信じていますが、真偽の程はいかがでしょうか? たぶん本当だと思います。
ネジ止めされておらず、爪で固定されているだけですが、これがまた固い。
真上に引っ張りだしてやると、爪を曲げずに取り外せます。
FANの仕様は DC12V 40mm角 20mm厚 3本線で回転数を可変で制御できるやつです。
今回は価格重視ということで、大須で調達。 1個300円。
リード線が3本あっても正しく回転制御できるとは限らないので、調達できれば同型を探すのが無難です。
端子が異なるので、
ナイロンコネクタとコンタクトピンも一緒に調達
コンタクトピンのサイズをノギスで測ります。
精密圧着ペンチの同じサイズに合わせます。
コンタクトピンを先にセッティングします。 小さいのでピンセットを使います。
リード線を通してカシメます。
こんな感じで、
下手くそですね。。。 突っ込み過ぎて皮膜を噛んでしまいました。 やっぱりルーペも必要でした。
コネクタに通します。
FANの端子が変わりました。
本体に取り付けて、ガワを被せて完成です。
本来でしたらコンソールから”show env all”コマンドで状態を確認するべきですが、ログインアカウントとパスワードがわからないので省略となります。 エラーが出ていないことを祈るばかりです。
今回は延命措置につき保証外作業ということでお許し頂きました。 早いうちに機器更新しましょう。