今回は Windows2000Professional が、停電の後に起動しなくなったというので、緊急出動してまいりました。
今時 Windows2000? と思われるかもしれませんが、様々なシステムに組み込まれたものには、未だにWindowsNTやWindows2000が数多く残っています。
これは大規模な観測設備や計測設備の中に組み込まれていて、更新が容易ではない上に、民主政権からリーマン・ショックを経て、本来の更新時期になっても更新されていないものが、無数に存在しているのです。
遡ると、バブル期に大量に導入されたシステムが該当し、その頃の主力が WindowsNT や Windows2000 ということになります。
現地に駆けつけると、いつもの ”Operating System not found” が表示されたままになっています。
CRTモニタです
あぁ こりゃハードディスククラッシュかなぁ~ と思いつつ、BIOSを確認すると、ちゃんと認識しています。
まさかと思い再起動してみると、何事もなかったように起動してしまいました。 よくあることですが、、、
いやいや、これでは報告のしようがないので、それらしい点検を行います。
多くの場合ここでMBRの修復とかの局面があるのですが、今回は不要みたいです。
ケース内を確認するため、接続ケーブル類を取り外すわけですが、裏側はこんな感じ。。。
コンピュータを扱うと言っても、プログラマーではないので、作業環境は大抵ホコリとの格闘になります。
とてもスーツにネクタイでは作業できませんので、私は作業着が制服になっています。
コンピュータの背面状況
本体を引っ張りだしてケースを開け、内部を目視で確認。
ホコリを吹き飛ばして、基盤の焦付き、腐食、コンデンサーの膨張などを注意深くチェックします。
電源ユニットの電圧を測定します。
今回は九十九電機で調達した怪しげなテスタを持ちだしてテスターをテスト
う~む こちらのほうが数値で出るので良いかもしれません。
最後にフィルタを交換してハードウェアのチェックは終了。 異常なし!
ケースファンのスポンジフィルタがパッサパサになっていたので交換
パソコンショップの小物パーツ売り場にもありますが、ホームセンターのゴム売り場にシートで売ってます。
次はハードウェア診断プログラムを走らせての点検。
使うのは “PC-Doctor Service Center”
これを使うとなんでもチェックできちゃいます!
これで胸を張って「異常ありません」と報告できます。
ところが後日、”コンピュータは動いているが、データが表示されない” という問い合わせに、再度訪問しまして、通信経路となるネットワークのスッチングHUB、LANケーブル、光ケーブル、シリアルケーブル等を点検しましたが異常は見られず、なすすべなくオメオメと退散してきました。
結局のところ私の範囲外で、観測装置の”マルチスキャナ”という難しい機械が、停電とは関係なく壊れていたそうです。。。
システム障害というのは本当に難しいですねぇ~