屋外Wi-Fi(拠点間ブリッジ)といえばBuffaloかiCOMしか思い当たりません。
最近はYAMAHAが参入してきました。
ハイエンドではCiscoが鉄板ですが、なかなか敷居が高いので、通常は渋々BuffaloかiCOMに落ち着くことがほとんどです。
ところが、この勢力を覆すとんでもない製品が発売されてしまいました。
それが 「TP-Link CPE510」 です!
<スペック>
ワイヤレススピード 5GHz 300Mbps
送信電力 23dBm
アンテナ利得 13dBi
カバレッジ範囲 2.5km+
無線規格 802.11a/n W56(ch100~136)
防水 IPX5
ESD保護 15kV
避雷保護 6kV
動作モード AP/クライアント/リピーター/ブリッジ/APルーター/APクライアントルーター(WISP)オペレーションモード
普通にスゴイです!
特に利得13dBiって、このサイズで内蔵型と考えると、どうかしてますな
実際にテストしてみました。
私の常識では長距離で利用する場合はブリッジモードで使うものだと思っていたのですが、この製品は一般的なWi-Fiと同様、親機アクセスポイント設定1台と子機設定1台の組み合わせで使うようです。
設定にはブリッジモードがあるのですが、それだと通信できませんでした。日本仕様なのか、なにかコツがあるのか不明です。
約80mの距離でテストしてみました。
親機側 外観
親機側 設定
ステータス
動作モードはアクセスポイントになっています。
ネットワーク
ワイヤレス
距離設定 (0-200)km ? んっ キロメートル?
これがCPE510のポテンシャルなんでしょうか?
まだ日本に上陸していませんがCPE520というモデルはカバレッジ範囲5km+というスペックなので、とても気になります。
これらの設定画面は、TP-Linkのホームページから「TP-Link エミュレータ」というリンクに入ることで疑似体験することができますので、一度お試しください。
親機側 スループット
スバラシイですね!
スループットの計測は、親機側のパソコンと子機側のパソコンの両方にサーバーを起動して、両方で同時に計測してこの結果です。
フルハイビジョンのネットワークカメラの映像も楽に流してくれそうです。
子機側 外観
子機側 設定
ステータス
動作モードはクライアントになっています。
子機設定では受信強度が表示されます。
ネットワーク
ワイヤレス
スペアナのツールが搭載されているので、設置場所でch干渉を確認することができます。(画面キャプチャ忘れました)
これで本当に2.5km以上で通信できたら洒落になりませんが。。。
続いては、トンネル内でテストした結果を公開します。
実際の現場で行ったため、情報は最小限とさせていただき、解説も省略させていただきます。
子機側の画面だけ公開します。
距離 約800mでのテスト
距離 約1600mでのテスト
スループットが安定しないのは、本体(アンテナ)を手持ちでテストしたためです。
いかがでしょうか。スゴくないですか?