機器状態を監視するために仮設用の監視カメラを探していたら面白いものを見つけたので使ってみました

防犯目的ではなく、「ちょっと一晩だけ監視したい」なんてことは無いでしょうか?
・夜中に警報がなるんだけど原因がわからない
・結露するけど、何時頃からどう変化しいるのか知りたい
・機器が瞬時に変動しているようなので監視したい

こんな一時的調査の場合、わざわざネットワークカメラを持ち出して、設置・配線・パソコン設定、、、そんな大げさなことしなきゃだめかなぁ。 と思います。
また、都合よく電源が確保できるとは限りません。
そこまで面倒くさいなら、まぁいいや。ということになってしまいます。

もっと手軽にホイホイっとできるものは無いか、ラズパイで作るのがいいのだろうか、頭のスミッコで考えていたところ、
あるではありませんか!

今回使ってみたのは、
「サンワサプライ 防犯カメラ トレイルカメラ 400-CAM061」
です。

サンワサプライの製品ページに詳しい内容が紹介されていますので、ググってみてください。
そこでの謳い文句は、
「家庭用・屋外・屋内・電源不要・乾電池式・防水防塵IP54」
防水防塵規格IP54取得済みの、防犯カメラ。電源などの配線工事不要で、撮影したい場所に簡単に設置できる。3つの人感センサー内蔵で、自動で撮影可能。暗闇でも撮影できる赤外線LED内蔵。液晶モニター内蔵で、その場で撮影画像を確認できる。固定ベルト、金具付属。

となっています。

気になる”家庭用”というのは、「業務利用は自己責任でね」という逃げ口上だと思います。

探せば何でもあるもんですね。

サンワサプライではこの製品を、防犯カメラ(セキュリティカメラ)というカテゴリーで取り扱っていますが、よくよく調べてみると、厳密には違うみたいです。

”トレイルカメラ”、”ハンティングカメラ”、”フィールドカメラ”等と呼ばれる分野があるらしく、本来は狩猟や動植物の生態観察に、範囲を拡大して害獣対策や農地の監視等にも利用されているそうです。最近になって防犯にも使えそうということで流用され始めたみたいです。

Amazonで”トレイルカメラ”というキーワードで検索すると結構な数がヒットして、明らかにサンワサプライと同じ形のカメラがいくつか出てきます。
カメラの形状から推測すると、元のメーカーはLaserbeak(レーザービーク)というメーカーらしいのですが、ググってもメーカーのサイトにたどり着けません。
倒産かなにかでOEMが出回っているのでしょうか?

今回の「サンワサプライ 防犯カメラ トレイルカメラ 400-CAM061」は通信機能を搭載していません。
スタンドアロンでmicroSDカードに画像を保存し、手作業で取り出す必要があります。

400-CAM061スペック:サンワサプライ製品サイトより引用
イメージセンサー:500万画素
レンズ仕様:f=3.09、F=2.0、画角108度
静止画撮影解像度:4000×3000、3264×2448、2592×1944、2048×1536、1280×960
動画解像度:1920×1080、1280×720、848×480、720×480、640×480、320×240
撮影形式:静止画/JPEG、動画/AVI
液晶サイズ:2.31inchTFTモニタ
記録メディア:microSD(SDHC規格対応)/2~32GB
赤外線LED:46灯
赤外線フラッシュ:最大20m
人感センサー距離:最大20m(※気温や周辺の温度状況など環境により大幅に異なります)
人感センサー範囲:メインセンサー60度 サイドセンサー各30度 合計120度(※気温や周辺の温度状況など環境により大幅に異なります)
トリガー速度(撮影速度):フロントセンサーのみ使用時約0.6秒/サイドセンサー使用時約0.2秒
撮影インターバル:5秒~60分
連続撮影枚数:最大10枚
動画撮影時間:5秒~10分
撮影距離:日中/1m~∞、夜(赤外線LED点灯時)/3m-20m
撮影モード:写真/動画/写真+動画
最大スタンバイ時間:最大12ヶ月/単三乾電池8本使用時(※ご使用環境により大幅に異なります)
防水防塵規格:IP54
TV出力:コンポジット出力
電源:単三電池8本 または 4本(電池は別途ご用意ください)
付属品:固定用ベルト/ケーブル長約180cm、mini USBケーブル/ケーブル長約95cm、専用ビデオケーブル/ケーブル長約95cm、壁取り付け部品セット(固定用ブラケット×1、タッピングネジ×3、コンクリートアンカー×3、六角レンチ×1)
生産国:中国
取扱説明書:日本語取扱説明書あり
保証期間:ご購入日より6ヶ月

この中でも注目は、
500万画素、FHD動画、赤外線撮影距離20m、IP54
といった性能ではないでしょうか。妥協する部分がありません。

強いて欲を言えば通信機能くらいです。
通信機能が必要な場合は、”ハイクカム”というキーワードでググっていただくと、良い製品があると思います。

製品の外観を紹介します。

大体ですが、
本体寸法は、 H137×W95×D80(mm) 突起部含む
重量は単3電池8本含めて、500g(電池なし350g)でかなり重いです。

正面
400-CAM061

 

側面
400-CAM061

400-CAM061

 

裏面
400-CAM061

 

上面
400-CAM061

 

底面 三脚に固定するネジ穴があります
400-CAM061

 

パッチン錠
400-CAM061

 

内部
400-CAM061

 

電池 4個でも動作します。テストはエネループで動作に問題ありませんでした。
400-CAM061

 

スイッチ・コネクタ部
400-CAM061

 

メニュー
400-CAM061

 

台座
400-CAM061

400-CAM061

どうにも腑に落ちないのがこの台座の形状です。
角柱にも丸柱にも収まらない中途半端なカーブになっています。

据え付けには問題があり、電池込みの重量もあることから、固定式の防犯カメラには明らかに不向きです。
そもそもの対象が動植物や自然環境なので、盗難に対する対策が別途必要になる点も問題かと思われます。
簡単に持っていかれそうですので注意してください。

 

肝心の画質については、

手ブレ補正機能が無いので持ち歩き撮影はブレブレになります。
固定がゆるいと風や振動でブレブレになります。

獣害対策等に静止画を使った場合、動きが早いと無力です。
特に赤外線では被写体ブレが激しくて対象を確認できません。
その場合の記録は動画をおすすめします。

植物の観察等ゆっくりした変化を捉えたい場合は、TL(タイムラプス)動画のモードが便利だと思います。

動態センサーを無視して連続動画撮影も可能ですが、その場合は電池の消耗が激しいので、電池切れに注意する必要があります。

解像度については赤外線撮影も含めて、全く問題ないと思います。
個人的な感想ですが、これまでは30万画素クラスのアナログカメラを数多く見てきている関係から、異常なほどキレイで高解像度に見えてしまいます。
最近のスマホカメラや4K画質に慣れている方にとっては、どうってこと無いかもしれません。

 

以上、実に使い勝手の良い製品だと思いました。
ただし、盗難が心配される場所では使わないほうが賢明かと思われます。

世の中 まだまだ知らない製品がたくさんあるものです。