NETGEARのReadyNASをシングルドライブで初期セットアップしたので、ひとまず同じ容量の2台目ハードディスクを追加してRAID構成にした後に、2台とも大容量のハードディスクに交換してみました

シングルドライブに同じ容量のHDDを挿入

ReadyNAS の恐ろしい所は、HDDの交換等の際に、一切の設定も操作も必要ないという所です。


まずはシングルドライブの状態です。


電源を入れたまま、スロット2にハードディスクを挿入。
自動で認識して、勝手に再構築が始まります。


インフォメーションを見ると、「状態が変わったよ」「再構築が始まったよ」と知らせています。

あとは、ただひたすら放置するだけです。

もちろん再構築中も共有フォルダにアクセスできるので、完了を待つ必要すらありません。

再構築中は Act と 2 のインジケータが激しく点滅するので、点滅が落ち着いたら完了です。

スロット1を6TBのHDDに交換

ハードディスクの交換は力ずくです。

電源が入ったまま、ガコッと抜いて、グゴッと差すだけです。

正常な状態から、


スロット1をガコッと抜きます。


トレイのハードディスクを交換して、グゴッと差します。

自動で勝手に再構築が始まります。

あとは放置です。

この間も共有フォルダにアクセスすることは出来ます。

何事もなかったかの様に完了します。

スロット2を6TBのHDDに交換

同様にスロット2のハードディスクを力ずくで交換します。

電源の入ったままスロット2をガコッと抜きます。


トレイのハードディスクを交換して、グゴッと差します。

下ろし立てではない使用済みのハードディスクだと、自動で勝手に再構築してくれませんでした。


ハードディスクのイラストのスロット2の部分(赤い部分)をクリックすると、右側の「フォーマット」ボタンが有効になるので、「フォーマット」ボタンをクリックします。


FORMAT と入力して「フォーマット」ボタンをクリックします。


数秒でフォーマット完了して、再構築が始まります。

再構築は2段階で進みます。
まずは初期の容量500GBで再構築します。


その後、6TBに拡張します。


その後、6TBに拡張します。

再構築が完了すると、容量は約6TBになっています。

今回の検証で要した時間は「13時間35分49秒」でした。


このように「X-RAID」の設定では、RAIDの知識がなくても、管理者ページで操作しなくても、ReadyNAS任せで運用することが出来ます。

今回は2台目のハードディスクが使用済みだったため、全自動で再構築されませんでした。

ReadyNASに使用するハードディスクは常に新品下ろし立てを用意しましょう。


また、全自動は困るという方は、「Flex-RAID」の設定にすることで、シングルドライブ2台の構成にしたり、RAID0を作成したり、手動設定が出来ます。

Flex-RAID

「Flex-RAID」はドライブが12台以上あるときに最高のパフォーマンスを発揮するように設計されています。
ドライブ2台では使用するメリットはありません。最低でもドライブ6台は欲しいと思います。

また、複数のボリュームが作成出来るとありますが、1つのRAID構成内でボリュームを分割することは出来ないため、1つのボリュームしか作成出来ません。複数のRAID構成を作成することが可能なため、結果的に複数のボリュームが作成可能という意味です。

「X-RAID」ボタンをクリックして、「Flex-RAID」に変更します。


右側の「X-RAID」ボタンのランプが消えます。
左側の「歯車」をクリックして「破棄」をクリックします。


”DESTROY” と入力して「破棄」ボタンをクリックします。
これで全てのデータが消えます。

2台のシングルドライブ構成


2台のシングルドライブで構成してみます。

左側のドライブをクリックして選択した後、「新しいボリューム」ボタンをクリックします。


名前: にボリュームラベルを入力して「次へ」ボタンをクリックします。


右側のドライブをクリックして同様に設定します。


それぞれのボリュームに共有フォルダを作成出来ます。

2台目のドライブをスペアに設定

1台目のドライブを保存領域に、2台目のドライブをスペアドライブに設定します。

右側のドライブをクリックして、「グローバルスペア」ボタンをクリックします。

やってから気づいたのですが、2ドライブしかないのに、ホットスペアがあっても意味ないですね。

4ドライブモデルの参考になれば幸いです。

RAID0 構成

2台のドライブをRAID0 に構成してみます。

両方のドライブをクリックして、「新しいボリューム」ボタンをクリックします。


保護レベルを RAID0 に設定して、「次へ」ボタンをクリックします。


空き容量が実容量で10TBを超えました。
大変魅力的ですが、10TBが一瞬で飛ぶと考えたら怖くて使えません。


このようにReadyNASは手間いらずで運用することが出来ます。

設定がシンプルなので、細かい設定は苦手のような感じがします。