同軸-LANコンバーター WJ-PR204/WJ-PR201/WJ-PC200 を使ってみました

先日、ネットワークカメラ更新のお手伝いをさせていただいた際に、既設の同軸ケーブルを利用するということで、”Panasonic 同軸-LANコンバーター(WJ-PR201/WJ-PC200)”という製品を初めて触らせていただきました。

アナログカメラからの更新の際に、度々話題に上がるのですが、たまたま配線距離が100m以上のケースが無かったため、同軸ケーブルをそのまま使うという事例は経験したことがありませんでした。

今回の工事では、配線距離が軽く100m以上あるため、LANケーブルでは更新できず、既設の同軸ケーブルを使った更新工事となりました。

前々から気になってはいたので、一体どんな製品なのか楽しみにしていましたが、使ってみると実はただのメディコンでした。

製品のホームページでは、ネットワークカメラへの接続以外には使わないように警告しているので自己責任ですが、イーサネットのメディコンとしても使えそうです。

試験用に調達した機材で紹介いたします。

使用するのは、
レシーバー側:WJ-PR204
カメラ側:WJ-PC200
同軸ケーブル:3C-2V 1m
その他:パソコン、LANケーブル、インターネット回線

同軸-LANコンバータ
左がカメラ側WJ-PC200、右がレシーバー側WJ-PR204

 

レシーバー側:WJ-PR204
WJ-PR204
ACアダプターがデカイ!

 

WJ-PR204

WJ-PR204
その他、同軸端子を保護するカバーがあります。かなり長いので意外と奥行きが必要になります。

レシーバー側には、WJ-PR204 と WJ-PR201 の2機種用意されており、同軸の端子数が違うだけかと思ったら、実はかなり仕様が異なるので、選定には注意してください。本体サイズは同じで色が違います。
ケース・バイ・ケースなので、具体的な事例をあげることができませんが、簡単に言うと、
・同時に接続できるカメラ側台数の違い
・供給できる最大電力の違い
・同軸ケーブルの最大距離の違い
がありますので、選定を間違えると通信できないケースが考えられます。
具体的にどう違うかは、製品のサイトにケース別資料がありますので、血眼になって御覧ください。

原則はWJ-PR201を選び、どうしてもと言うときにやむを得ずWJ-PR204を使うのが良いと思います。

 

カメラ側:WJ-PC200
WJ-PC200

カメラ側:WJ-PC200
カメラ側の端子はこれだけです。

電源はレシーバー側から同軸ケーブルから供給されます。

今回はメディコンとしてのテストなので、カメラ側のPoEはOFFにしておきます。
WJ-PC200

 

通信テスト
インターネットブロードバンドルーターからのLANケーブル(写真では緑色)をレシーバー側(WJ-PR204)のLANポートに接続し、パソコンからのLANケーブル(写真では青色)をカメラ側(WJ-PC200)のLANポートに接続します。

レシーバー側とカメラ側の(親子)配置は、電源の取れる側にレシーバー側を置きます。どちら側でも電源が取れれば関係ありません。

 

インターネット及びLANの通信に問題は見受けられませんでした。

速度は仕様どおり100Mbpsです。最近のギガネットワークではボトルネックになります。

 

光やシリアルのメディコンですと、機器の設定等はありませんが、この同軸-LANコンバータには設定画面があります。

カメラ側:WJ-PC200 設定画面


ここで機器のIPアドレスを変更できます。

 

 

レシーバー側:WJ-PR204 設定画面

ファームウェアが古いままで申し訳ありません。

 


ここで機器のIPアドレスを変更できます。

 


ファームウェアがVer.1.031fM以上だと、ここにペアリングしたカメラ側が表示されます。
手動で設定することも可能になります。
詳しくは取説を御覧ください。

複数台設置する場合、同軸ケーブルが束ねて配線してあると、近接する同軸ケーブルから漏れた信号が混信して、間違った機器とペアリングされることがあるそうです。LANで言うところのエイリアンクロストークでしょうか。

混信した場合は、手動でペアリングして接続相手を固定することで、通信を安定させることが出来るようです。

 

実際に設定するところはありません。

複数台設置する時にIPアドレスを変更する程度でしょうか。
LAN内のIPアドレスと重複しなければ、同軸-LANコンバータのIPアドレスは何番でも関係ありません。
レシーバー側とカメラ側はIP通信ではなく独自プロトコルらしいので、両者のIPアドレスも関係ありません。
レシーバー側LANとカメラ側LANは、同軸-LANコンバータを意識しないで使用することができます。
まったくもってただのメディコンとして振る舞います。

はるか昔の、10BASE2 や 10BASE5 では、同軸ケーブル(5C-2V、3C-2Vではありませんが)が使われていました。

基本的にはメディコンとしての使いみちは無いと思いますが、どうしてもというレアケースがあるかもしれないので、同軸-LANコンバータという選択肢を覚えておくのは良いかもしれません。